スペシャルコンテンツ 開発者の声「開発秘話」

実際に商品を開発された三戸さんに商品開発までの道のりや、
とっておきの使い方などお話を伺いました!

今までのアツギにはなかったスポーツタイプのインナーを

Q.スポーツに特化したインナーシリーズとなりますが、どういった経緯で開発へ至ったのですか?

私自身が、ダイエット目的でジム通いをしていました。初めはワイヤー入りの普通のブラで動いていたのですが、汗で濡れることを不快に思うようになり、スポーツブラの必要性を実感しました。他社様のスポーツブラを実際に試してみまして、生地は良くても、胸を支えないもの。揺れないと広告していても、ただ押さえつけるだけで、動きにくく、胸の形が残念なものなど いろいろ体験してきました。

これは!と思う 機能もシルエットも納得なメーカー様のモノですと、1枚 4~5千円しました。
納得の2枚を持っているのですが、汗をいっぱいかくので、運動途中で着替える日もあり、お洗濯が間に合わない時もありまして、スポーツブラの枚数が必要になりました。
5千円出すくらいなら、新しいウエア買いたいし…と手頃な価格で、機能性のあるスポーツブラが欲しい!と 当初はとても個人的な発想でした。

調べていくと、スポーツをされている方で62%の方がスポーツブラをもっていないとの結果がでました。なんと勿体ない!せっかく、前向きに綺麗になろうとしているのに、スポブラなしで、運動とは…62%の胸が下垂にさらされていたのです!

お手頃な価格で提供することで、スポーツブラを持っていない方の1枚目に、スポーツブラを持っている方の2枚目3枚目のスポーツブラを作りたいと、商品開発に至りました。

お手頃な価格で提供することで、スポーツブラを持っていない方の1枚目に、スポーツブラを持っている方の2枚目3枚目のスポーツブラを作りたいと、商品開発に!
Q.そういった経緯で開発に至った『クリアビューティアクティブ』シリーズですが、開発当初の目標はどのようにお考えでしたか?

開発当初の目的として
速乾性、ストレッチ+サポート性のある生地であること。
胸をつぶすことで支えるのではなく、丸さをキープしつつ、支えられる様、パターンにこだわること。
手頃な価格であること
という3つの条件がまず挙がりました。

つまり、『乾く。』『丸く綺麗。』『揺れにくい。』という機能を備えたブラで、価格は2000円以内の商品を作ることです。

Q.v低価格かつ優れた機能を持つ、一見相反するベクトルにも感じますが、開発に当たってぶつかった壁・難点などたくさんあったのではないでしょうか?

まずは デザインの方向性です。弊社の商品取扱先が、量販店様のインナー売り場を中心としていまして。果たして、スポーツブラは何処まで受け入れて頂けるか、とても迷いました。
本格的にスポーツされる方はスポーツ用品店で購入するのではなかろうか、スポーツウエアを意識したカラーを外した方が良いのか、楽ブラ的にリラックス風に少し逃げた方がいいのか…。かぶるタイプは購入して頂けるのか…。
以前、ミセスのブラでかぶりタイプを商品化した時に、かぶりタイプでは売れないと批判を受けたこともあり、ホック付きのデザインにするか大変悩みました。
でも、逃げを作ってばかりでは、商品化する意味がないと、当初の目標に立ち返り、スポーツインナーとしての機能性を重視しました。

あとは、パターン作成する上で、着圧感とサイズ構成に悩みました。 C70はMサイズ?Lサイズ?どちらにするか。 弊社従来の基準ですと、C70はLサイズに属していたのですが…。女性の気分として、C70はMサイズの人であって欲しいという意見もあり… 今回、大人のブラ用のサイズ基準を別に設けました。

A~Cカップまでを許容とする為、カップの高さをどの程度丸くするか、支える為にどのくらいの着圧感にするか悩みました。きつ過ぎるとやわらかいお肉が飛び出し、鏡餅のような段差が出たり…、ゆるすぎると胸の揺れをカバーしきれないし…。仲間やスポーツしている母に試着してもらい、どの着圧で決めるか何度もパターンを修正し、今の型に落ち着きました。

資材の部分では、正直、手頃の価格で提供する為に、使用を諦めたテープや、生地があります。
値段を抑える為に、本来は表と同色で染めたいカップ裏の生地をベージュに統一してみたり…。
良いものを作りたい欲求と、価格との戦いです。一応 肩書きデザイナーですけど、絵描くばかりじゃないですよ。電卓もたたきます(笑)

開発中のラフデザイン。三戸さんの実体験を取り込んだ機能的なスポーツブラを目指す。
Q.なるほど、そういった苦難を乗り越え商品化に至った『クリアビューティアクティブ』ですが、実際商品化されたご感想をお聞かせください。

デザインとパターンを1人で担当していますので、正直 不安でした。
体型 肌質 好みも人それぞれで万人様に合うのは難しいです。
自信のある部分もありますが、もっと他の方向性がなかったか、もっと良いものができなかったか。ご満足頂けるのか、ひと様にご迷惑をおかけしないか心配になります。
でも、100人様に試着して頂ける機会を頂き、自分の予想を遥かに超え「満足」と回答された方が多く、ほっと一安心しております。

何度も試作を重ねる三戸さん。こうして製品が作られていきます。
営業本部 インナー企画開発部 企画グループ デザイナー 三戸 弘美

営業本部 インナー企画開発部 企画グループ

デザイナー

三戸 弘美

文化服装学院卒業後、アウターのパタンナーとして、パリコレ、ライセンス、雑誌等のデザインにたずさわり、平成15年アツギ株式会社入社。
「ブラジャー」「ショーツ」「ガードル」のデザインパターンを担当。
日本ボディファッション協会30周年記念 デザインコンテスト審査員特別賞(山室賞)受賞。